パンデミック後の持続可能性:マーケティング担当者、母親、ミレニアル世代の立場から見た予測

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Post-pandemic sustainability: Predictions from marketers, moms and millennials

新型コロナウイルス(COVID-19)の危機の間、企業は、需要と供給の満ち引きの変動に追いつくべく急激な動きを見せています。そのため、企業にとって持続可能性は最優先事項ではないかもしれません。しかし、サプライチェーンのリーダーは、持続可能性を維持し、パンデミック後の潜在的な後遺症に対処するために、次に何をすべきかについて考えるべきです。ここでは、サプライチェーンマーケティングのエキスパートである女性3人からの予測を示します(どの人が母親で、どの人がミレニアル世代かは読者の皆様で推測してください)。

クリスティーナ・クリステンセン: 「新しい常識」へのミニマリスト的アプローチが長期的な利益につながります

社会的な距離を取ることで、人間の環境への影響が減少し、環境へプラス効果が展開されているのを見ると、希望の光と地球への影響が見えてきます。 ただし、排出量と騒音公害の減少は、長期的な傾向とはならないでしょう。 新型コロナウイルスのパンデミックとそれによる経済暗転は、大気汚染の改善や地震波の静まりをもたらすための持続可能な方法でも、望ましい方法でもありません。

それでも、これを機に日常生活の中で責任を持って環境保全を実践する方法をより自覚するようになれば、それは地球のための永続的な運動とすることができます。 外出禁止令下の生活で、自分自身の家庭での持続可能性の実践(またはその欠如)の蓋を開けました。食料や日用品を自由に手に入れることができない今、好き嫌いの激しい子どもたちに手の込んだランチを持たせて学校へ送り、それが未開封のまま傷んでしまっていた昔の日々を思い起こすと身震いがします。賞味期限までまだ24時間もある調味料はゴミ箱に捨てられ、一部変色したパンの塊は忘れ去られ置きっぱなしでした。「貴重なトイレットペーパー」 の話はさせないでください。 私たちは非常に無駄の多い生活をしていたのです。

劇的に生活が変わった現在では、食物とエネルギーを節約し、廃棄物を減らすために、よりミニマルなアプローチを取っています。 今回のことをきっかけに、私たちは自分がいかにモノを溜め込んでおり、どれほど必要としていなかったかを理解するようになりました。 この危機は、私たちが自然に生きるべきだったという状態を再認識させることになったのです。小さな環境保全を皆が行うことで、大きいレベルでの持続可能性への道に役立つかもしれません。

これは、サプライチェーンがいかに責任と回復力を持つかということに似ています。 私たちは皆、最終消費者を代表しているので、環境にやさしい慣行を意識するようになればなるほど、より多くのサプライチェーンが適応せざるを得なくなります。 私たちが製品を購入する企業に廃棄物削減戦略を立てることを強く期待しているのと同じく、私たちにも覚醒した責任があります。 一時的な流行の代わりに、保全は新しく不確実な現実における持続可能性のための必要な手段になりつつあるのです。

マンダ・シュバイツァー・ミラー: 不用品処理と散財が不安定な需要を生み出します

自分のものに囲まれてずっと家の中で引き篭もらざるを得ない生活を送る中、人々は自分が持っているものと本当に必要なものを再評価しています。一部の人は自宅で「こんまりメソッド(近藤麻理恵さんのお片付け術)」を取り入れ、不用品を山積みにして寄付したり、Facebook、Craigslistなどの場所やThredUpなどのオンライン委託販売店で販売したりしています。これは、製品を再利用してリサイクルする良い方法です。ある人にとってのゴミは別の人にとっては宝物となるのです。このような再利用は衣服を購入する最も持続可能な方法として引用されることもしばしばです。 衣料品の寄付の流入により、通常の小売業者やファストファッションよりも転売に回る人が増えるかもしれません。 サプライチェーンの観点から見ると、この中古品の過剰供給は、小売業における需要の落ち込みと在庫の過剰供給を引き起こし、過剰廃棄と一層の値下げにつながる可能性があります。

一方で、生活に必要不可欠ではない業種や公園などは閉鎖されているため、通常であれば利用できていた便利さの喪失を埋めるために大量購入をしている人もいます。 たとえば、個人用運動器具、子どものおもちゃやブランコセットの販売が急増しています。 この劇的な需要の増加により、サプライヤーは突然の、しかし一時的である可能性が高い需要の急増に急な対応を迫られているのです。子どもたちの保育園や学校が休みとなった日々を埋める必要はありますが、これらの大量購入は、長期的に見れば「使い捨て」と意図されるものではありません。 現在の中古販売市場は衣料品やその他の小さなアイテムが主流であるかもしれませんが、この社会的距離を求められる期間が過ぎたら、これらの高額商品もあなたのソーシャルメディアフィードで売りに出されているのを見ることになるでしょう。

ジェニー・リース:ビジネス再開後は、デジタル・デトックスは両刃の剣になります

新型コロナウィルスをきっかけに、多くの消費者がオムニチャネルの小売業者、ソーシャルメディアアプリ、そしてサブスクリプション型ストリーミングサービスに魅了されました。 しかし、皆がTikTokでダンスを学んだり、オンラインショッピングをしたり、Netflixの『タイガーキング』に夢中になっている間、世界のサプライチェーンは大きな革命に向けての準備をしています。新型コロナウイルスの時代における持続可能性はミニマリズムを新たな黒字ビジネスにしており、世界的な閉鎖は環境やクローゼットスペースのお片付けには有益でしたが、それは一時的なものであり、サプライチェーンのリーダーはそれを知っています。

この危機が過ぎると、需要と供給の著しい急増、停滞、不足が予想されます。これらの急増の原因の1つは、世界中で起こるデジタル・デトックスである可能性があります。 何週間、何ヶ月にもわたって自宅隔離生活をした後、人々は家から出て、家族や友人と連絡を取り、そして最も重要なのは、それまで縛り付けられていたデバイスから距離を置くことを切望するのです。 それはサプライチェーンにとって何を意味するのでしょうか? いくつかのことが考えられます。

パニック買いをした消費者やオンラインショッピングに退屈した消費者が一度自責の念に駆られると、小売業者は莫大な返品に見舞われ、その結果、リバースロジスティクにおける大きな需要に遭遇する可能性があります。 混乱したサプライチェーンをゆっくりと進んだこれらの商品の多くは、返品される商品ごとに二酸化炭素排出量を2倍にして、元に戻ることになります。 コストコはこれに対して悪評ではあるが迅速に対策を講じ、トイレットペーパー、ペーパータオル、消毒用ウェットティッシュ、水、米、除菌消臭スプレーの返品を禁止しました。

デジタル・デトックスのもう1つの副作用と、より単純な時代への復帰で生じるのは、屋外機器、ペーパーバック本、旅行などの需要の急増です。 また、ウイルスの猛威後に現金があまりない人は、反動でクレジットカードの残高を使い果たし、需要がさらに増える可能性があります。 急にたくさんの旅行者がでることで、大気汚染を引き起こすでしょうか? 酒屋やブランド転売屋が次の混乱に直面するでしょうか? それとも、Netflixの代わりに、恋い焦がれていたパーティーやレストラン、バーで夜を過ごすのでしょうか?(人々が地元の図書館を訪問することに消極的かもしれないので)本の売り上げの増加は世界的な森林破壊を引き起こすでしょうか?

現時点で唯一確かなことは、不確実であるということです。しかし、サプライチェーンシナリオモデリングで不測の事態に備えた企業は、人、利益、そして地球のための最も効率的で持続可能な計画を準備することができます。

企業がどのようにリスクを軽減し、混乱に対応しているかはパンフレット内の 5つの混乱対応ベストプラクティスをご覧ください。

 

Read 5 disruption response best practices.

 

 

 

 

 

 

 

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